思わぬ再会、お水取りにて
- Akihiko & Misa HORIUCHI
- 2017年3月13日
- 読了時間: 2分

EOS 1D
この3月、「東大寺 お水取り」の期間に
素敵な、そして思わぬ再会を果たした。
2004年だったか、私達は月刊「ショパン」誌の連載
『100%ショパンの旅』の取材のために
ショパンの足跡を辿る旅を2ヶ月にわたり行った…。

EOS 1V ワルシャワ旧市街
この雑誌連載に大幅加筆、写真も多数加えものが書籍化され、
2005年に東京書籍から出版されたものが
「ショパン紀行ーあの日ショパンが見た風景」だ…。
成田を旅立ち、最初に向かった国が
ショパンの生まれたポーランドであった。
そして首都ワルシャワの地が、
総移動距離一万キロに及ぶ長大な
旅の出発地であったのだ。

EOS 1V ショパン生家の像
当時の私達は
ヨーロッパを取材する事には慣れていたし、
列車の旅もレンタカーの運転も随分としてきた。
ただ、ポーランド語はほとんど知らないのと、
当時、出来たばかりのポーランド政府観光局の
全面協力と薦めもあり、
通訳さんが同行して下さる事となったのだ。

EOS 1V ポーランドの田舎の風景
ヨーロッパのショパンを追いかける旅の2ヶ月間の
大切な最初の10日間を
ポーランド人の マーゴジャタ さんと
共に過ごす事になったのだ。
本当にお世話になったのです。
そして、前述の「ショパン紀行」の書籍の中にも
彼女は登場するのですよ!
その彼女との再会の地が
今度は日本!…それも愛すべき奈良であり、
二月堂だったのです。
これは、私達が今奈良にいるからなく、
お水取りに通っていて他の場所で会うのが面倒だから…でもなく
当たり前のように二月堂に吸い寄せられたのでした。
まるで私たちが「ショパンの旅」の出発地をワルシャワに決めたように!
実は彼女、マーゴジャタさんは、
ワルシャワ大学の日本語学科を出てるだけでなく、
卒論のテーマが「東大寺」であり「お水取り」だったのです。
それゆえ必然的にこの時期、そしてこの場所となったのです。
不思議!
私達の大好きな「ショパン」と「お水取り」
何と、彼女も「ショパン」と「お水取り」を愛していたのだ。

EOS 1V ショパン像
何と言う偶然…というか必然?
私達は13年振りの再会を喜びあい、
この運命の不思議に酔いしれ、
彼女は二月堂の柱や壁に触れ、お松明に感動し、
声明を聴き、涙し…。
とにかく、あっという間に
二月堂での二日は過ぎ去ったのだった。
でも、ポーランドで別れてからの13年の時空間を
あっという間に引き戻し、埋めてしまう…
不思議な不思議なお水取りでの出来事だったのでした。
また、機会があったら
詳しく書きたいな…。
マーゴジャタさん! 近いうちに、またどこかで逢いましょうね!
Comments