室生寺 散りゆく桜と正御影供
- Akihiko & Misa HORIUCHI
- 2017年4月24日
- 読了時間: 2分

EOS 5D mark 3
先日、室生寺で行われた「正御影供」にうかがった。
霧雨降りしきる散り桜の室生寺は
何とも言えぬ古寺の趣きをたたえていた。
それは女人高野とも呼ばれる室生寺の本質を
日本画の巧みな手法により
しっとりと描くようであった。
この室生においては、身にふりかかる小雨も
けっして鬱陶しいものではない。
むしろ「優しさ」や「おもいやり…」と言う言葉を連想させる
一つのパーツとして存在し、
私を包み込む気配として
正御影供へといざなってくたのです。
真言宗の声明はどちらかと言うと
男性っぽい印象を受けがちであるのですが???、
ここ室生寺のこの日の声明は
女性の声、室生の風土も混じりあい
あたかも国宝の十一面観音様のお顔を彷彿させる…?
慈悲の心ですべてを包み込む懐の深い声明に感じました。
最後にあげられた
御詠歌も素晴らしかった!!。
(これまではあまり興味ももたなかったのですが…)
きっと、空海様も…そして、
これまで室生寺にゆかりのあった女人の方々も
さぞ、およろこびになられただろうな…と思ってしまいます。

そして、僧侶の皆様方は、雨露にかすむ桜色の石段を
管長様をお先頭にゆっくり、ゆっくりと
金堂を後にされたのでした。
女人高野の本質??を存分に感じさせて頂いた…
素晴らしい室生での1日でした。
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